〖実践レシピ〗美大受験の平面構成とは?”見せ方”が整うコツ
〜主役・余白・明度計画で、画面は一気にデザインっぽくなる〜
平面構成は、描き込みやテクニックの前に 「画面の設計(構成)」 が勝負です。
“上手い”より先に、“伝わる・読める・気持ちいい”を作る。ここを押さえると、同じモチーフでも完成度が変わります。
想定読者:美大生/デザイン初学者
この記事から得られること
- 「主役が立つ」画面の作り方(優先順位のつけ方)
- 余白・粗密・視線誘導で“構成っぽさ”を出すコツ
- 色を塗る前に勝つ「明度計画(白黒設計)」の手順
- 最後に差がつく、平塗り(ベタ塗り)とエッジの整え方
平面構成(色彩構成)って何?
ひと言で言うと、**「テーマや目的を、色と形で“伝わる画面”に整理する課題」**です。
多くの解説では、平面構成(色彩構成)を
「形やバランスを見ながら色彩を組み合わせ、一つの画面に仕上げるもの」
として説明しています。
また、平面構成にはデザインの基礎的な要素が詰まっており、繰り返しのトレーニングでデザイン表現の引き出しが増えます。
TEMPRONTの強み
TEMPRONTでは、東京藝術大学・武蔵野美術大学・多摩美術大学などの美大受験を実際に経験してきたメンバーを採用しています。
平面構成や色彩構成、観察力や構成力といった、美大受験を通して培われる基礎的なデザイン思考を豊富に蓄積しており、受験制作の中で徹底的に鍛えられた「見る力」「構成する力」「色と形で伝える力」は、
単なるテクニックではなく、思考のフレームとして今も私たちの制作の根幹にあります。
TEMPRONTは、その蓄積された知識と経験を活かし、説得力のあるデザインを生み出していきます。
図1: 平面構成の例
1. 平面構成は「色」より先に、画面の骨格を作る
まず、言葉の整理をしておくと、構成の判断がブレにくくなります。
- エスキース:下絵/設計図(構想を練ること)
- コンセプト:作品全体の骨格となるねらい
- 地と図:地=背景、図=モチーフ
- 余白:何も記されない部分(でも“表現の一部”)
- 粗密:まばら/細かい(面積・情報量・複雑さの対比)
- コントラスト:明暗、彩度、色相、面積や形の差など「対比」
平面構成は、この 対比(コントラスト)を設計して、画面に“読む順番”を作る 作業です。
2. いきなり描かない:まず「主役・余白・動線」を3分で決める
A. 主役を1つ決める
「どこを一番見せたいか」を決めるだけで、構成が締まります。
“主役が決まると、明度計画も整理される”という考え方は、明度計画の教材でも強調されています。
主役の作り方(どれか1つでOK)
- 面積:主役だけ大きく(面積比で差をつける)
- 明度:主役だけ明るい/暗い(白黒でも勝てる)
- 密度:主役周辺だけ描写・要素を密にする(粗密)
B. 余白を「残す」じゃなく「作る」
幾何構成の解説でも、大きく入れる/余白が大きく残らないようにする、さらに“できる余白に気を使う”ことがポイントとして挙げられています。
ここで言う余白は「空き」ではなく、主役を立てるための“間(ま)”です。
C. 視線の動線を決める(見せる順番=構成)
「この順番で見てほしい」を決めるのは、構成の芯になります。
視線誘導の解説では、ジグザグに進ませると空いた空間が“見落とされにくい”とも言われています。
おすすめの動線テンプレ(迷ったらこれ)
- ジグザグ型(Zっぽい流れ):主役 → 準主役 → 抜け(余白)
- 円環型:中心に寄せて回す/外周で回して中心へ戻す
※こちらのテーマはより深掘りできるため、次回以降のブログでご紹介できたらと思います。
図2: 藝大受験の平面構成の例
3. “色を置く前に勝つ”ための明度計画(白黒設計)
平面構成が「なんかぼやける」原因の多くは、色のセンスではなく 明度(明るさ)の設計不足です。
- 「色彩構成は、まず白黒のコントラストで画面構成を組み立てる“明度計画”を行う」という進め方が紹介されています。
- 明度計画の教材でも、明度計画が破綻していると、どんな色を置いても美しくなりにくいと明記されています。
明度計画の超実用手順(3値でOK)
- 画面を 「明/中/暗」 の3段階に分ける
- 主役が一番目立つように、主役だけ明度差を大きくする
- 最後にスマホで撮って モノクロ変換 → 主役が一発で分かるか確認
図3: エスキースの例
4. 形の見せ方:構成が強く見える「粗密・ズラし・ルール」
A. 粗密で「見せ場」を作る
幾何構成のコツとして、密度が単純だとつまらなく見えるので、配置時に粗密を意識することが推奨されています。
つまり、全部を同じ情報量にしないのが構成の基本。
- 見せたい場所:密(要素を集める/描写を増やす)
- 見せたくない場所:疎(余白/シンプル)
B. “動き”は「対称を避ける」だけでも出る
対称や平行など、動きの少ない構成にならないほうが良い、という指摘もあります。
全部をきれいに揃えすぎると、画面が止まりがちです。
簡単に動きを出す方法
- 主役を中心から少し外す(アシンメトリー)
- 角度を少し振る(水平・垂直だけにしない)
- 形の大小差を作る(面積比)
C. ルール + 破り(1箇所だけ違う)で“デザイン感”
構成が上手い画面は、
「同じルールが続く」→「1箇所だけ破る」
が入っています。
例)
- 同じ形を繰り返す(反復)→ 主役だけサイズを変える(破り)
- 同じトーンでまとめる → 主役だけ彩度を上げる(破り)
5. 色の見せ方:迷ったら「比率」と「トーン」で整える
A. 配色は“比率”で決めると崩れにくい
配色で迷ったときの考え方として、
ベース70:メイン25:アクセント5 の比率がよく紹介されています。
また「ざっくりそのくらいの比率が綺麗に見える目安」として語られている記事もあります。
平面構成に落とすなら:
- ベース(70):背景・空気・余白側
- メイン(25):主役の大きい色面
- アクセント(5):視線を止める“点”や“小さな面”
B. 彩度のコントロールで「うるささ」を消す
色彩構成のコツとして、
彩度を落とすために黒やグレーを混ぜたり、目立たせたい部分は原色にして彩度を上げる、といった考え方が紹介されています。
使い分けの目安
- 背景・準主役:彩度を落として “支える”
- 主役・アクセント:彩度を上げて “刺す”
6. よくある「惜しい」平面構成と、即効の直し方
① 全部が同じ強さ → 主役を1つに絞る
- 面積、明度、密度のどれかで差をつける
② 画面が静かすぎる → 対称・平行を崩す
- 動きの少ない構成にならない方が良い、という指摘があります
③ ぼやける → 明度計画に戻る
- 白黒のコントラストで組み立てる“明度計画”が共通手順として紹介されています
④ うるさい → 彩度と色数を絞る
- 彩度を落とす/目立たせたい所だけ彩度を上げる発想が有効です
図4: 私大の平面構成の例
まとめ:平面構成の見せ方は「主役×余白×明度計画」で整う
- 主役:どこを見せたいか決める
- 余白:大きく入れて、できる余白を設計する
- 明度計画:白黒で勝ってから色を置く
- 仕上げ:平塗りと境界で完成度を上げる
この4点をルーティン化すると、平面構成は“安定してそれっぽく”なります。
TEMPRONTについて
数多くあるデザイン会社の中から「どこに頼むか」を検討されている方に向けて、TEMPRONTの強みを簡単にご紹介します。
TEMPRONTは、スピード・クオリティ・予算といったご要望のバランスに柔軟に対応しながら、幅広いデザイン表現でビジネスの課題解決をお手伝いしています。
要望にあわせた柔軟な対応
デザインのご相談と言っても、状況や優先順位はお客様によってさまざまです。
・「とにかく短納期で形にしたい」
・「時間をかけてでもクオリティを追求したい」
・「まずは限られた予算の中でベストな提案をしてほしい」
TEMPRONTでは、こうした**「スピード重視」「質重視」「予算重視」**といった軸を最初に丁寧にヒアリングし、
プロジェクトごとに最適な進め方や制作ボリュームをご提案します。
・スケジュールに余裕がない場合は、優先度の高い成果物から段階的に制作する
・クオリティを高めたい場合は、コンセプト設計や企画段階に時間をかけてブラッシュアップする
・予算が限られている場合は、効果の出やすいポイントに投資を集中する
といった形で、**「決まったパッケージに当てはめる」のではなく、「目的と制約にあわせて組み立てる」**のがTEMPRONTのスタイルです。
デザインの幅が豊富
TEMPRONTのもう一つの強みが、デザインの表現・テイストの幅が広いことです。
・シンプルでミニマルなデザイン
・ポップで親しみやすいデザイン
・信頼感・高級感を重視したデザイン
・スタートアップらしい先進的なトーン …など
目指したいブランドイメージやターゲットに応じて、
「らしさ」が伝わるトーン&マナーを一緒に整理しながら、最適なビジュアルを設計していきます。
「こういう雰囲気にしたいけれど、具体的な言葉にできない」という段階でも大丈夫です。
参考イメージや好きなテイストを共有いただきながら、言語化とビジュアル化の両面でサポートします。
コミュニケーションへのこだわり
TEMPRONTでは、初めてデザイン会社に依頼されるお客様にも安心していただけるよう、
専門用語をできるだけ使わずに、進行や費用の内訳を分かりやすくご説明することを心がけています。
・何からお願いすればよいか分からない
・うまく言語化できないけれど、頭の中にイメージはある
といった状態からでも、ヒアリングを通じて一緒に整理していきます。
「こんなこと聞いても大丈夫かな?」という遠慮は不要です。
相談しやすさ・質問しやすさも、プロジェクトを円滑に進めるための大事な要素だと考えています。
長期的なパートナーとしてのスタンス
TEMPRONTは、一度きりの制作で終わるのではなく、
「つくった後」にどう活かしていくかまで含めて伴走することを大切にしています。
・制作後の改善提案や、必要に応じた追加クリエイティブのご相談
・運用状況や反応を踏まえたデザインのアップデート
・中長期のブランド戦略を見据えたトーン&マナーの整理
など、プロジェクト終了後も気軽にご相談いただける関係性を目指しています。
中長期でブランドを育てていきたい企業様にとって、「外注先」ではなく「パートナー」として並走できることがTEMPRONTの目指す姿です。
