企業はなぜサイトをリニューアルするのか?実例に学ぶデザイン5つの視点
企業がWebサイトや会社案内のデザインを見直す理由は、単に「古くなったから」だけではありません。
実際には、
- 自社の強みをより明確に伝えたい
- 他社との差別化をしたい
- 必要な情報にたどり着きやすくしたい
- ブランドの印象を統一したい
- 採用や広報を強化したい
といった、事業や発信の目的に合わせてリニューアルが行われています。近年の企業事例を見ても、サイト刷新は見た目の更新というより、企業価値を伝えるための再設計として実施されていることがわかります。
今回は、実際のサイトリニューアル事例をもとに、企業がデザインを見直す主な理由を5つに整理しながら、売上や問い合わせにもつながるデザインの考え方を紹介します。
1. 強みや事業内容が、いまのままでは伝わりにくいから
企業サイトの見直しでまず多いのが、『自社の強みや事業内容がうまく伝わっていない』という課題です。
たとえばNOK株式会社は、2025年4月1日にコーポレートサイトをリニューアルし、
“グループ統一のコーポレートアイデンティティ(CI)に基づいて、NOKグループの強みや事業をより明確に伝えるために、直感的なナビゲーションと統一デザインを採用した”
と発表しています。(出典:NOK株式会社「NOKコーポレートサイトをリニューアルオープン」2025年4月1日)
また、株式会社フジテックスも、2025年4月にコーポレートサイトを全面リニューアルし、
“自社ビジョンを軸にデザインやコンテンツ構成を刷新し、価値や取り組みをより分かりやすく伝えることを目指した”
としています。(出典:株式会社フジテックス「未来を切り拓く、100事業を創る。:株式会社フジテックス、コーポレートサイトを全面リニューアル」2025年4月21日)
会社の中身が大きく変わっていなくても、事業の幅が広がったり、重点的に伝えたいサービスが変わったりすると、外から見た印象は曖昧になりやすくなります。そうしたときに必要なのは情報をただ増やすことではなく、『何を、どの順番で、どう見せれば伝わるか』を整理することです。デザインは装飾ではなく、事業の魅力を正しく伝えるための設計でもあります。
図1:伝わりやすいデザイン
2. 情報が探しにくく、導線が弱くなっているから
サイトリニューアルの目的は、見た目の更新だけではありません。実際には、必要な情報へたどり着きやすくすることも非常に大きな理由です。
株式会社PROCANは、2025年4月1日にコーポレートサイトとサービスサイトを刷新し、
“デザインや機能性の向上を図り、より利便性の高いオンライン体験を提供することを目的とした”
と説明しています。
その背景として、急速なデジタル化や顧客ニーズの多様化を挙げたうえで、
迅速かつ正確な情報を届けるために、各業界に特化したサイトとして価値を高め、操作性や利便性を向上した
としています。
さらに主なリニューアルポイントとして、業界別サイト導線の強化を明記し、各業界の課題に即した情報へスムーズにたどり着ける設計へ改善したと公表しています。(出典:株式会社PROCAN「株式会社PROCAN、2025年4月1日にコーポレートサイトとサービスサイトを刷新!」2025年4月1日)
企業サイトでも、問い合わせが増えない原因はサービス内容そのものではなく、**「どこを見ればいいのかわからない」「次の行動がわかりにくい」「スマホで使いにくい」**といった導線の問題にあることがあります。伝わることと、行動してもらえることは同じではありません。
だからこそ、デザインは見た目の美しさだけでなく、導線や使いやすさまで含めて考える必要があります。
図2:わかりやすいデザイン
3. ブランドイメージや見え方がバラバラになっているから
企業がデザインを見直す大きな理由のひとつに、ブランドとしての印象を整えたいという課題があります。
NOKはリニューアルにあたり、グループ統一のCIに基づく統一デザインを採用しました(出典:NOK株式会社、2025年4月1日)。また、PROCANもリニューアルポイントとして、
“統一感のあるビジュアルでブランドイメージをさらに洗練させた”
としています。(出典:株式会社PROCAN、2025年4月1日)
Webサイトは整っていても、会社案内、営業資料、採用ページ、SNS、バナーなどの印象が媒体ごとにズレていると、企業としての信頼感は弱くなりがちです。
反対に、どの接点でもトーンや世界観がそろっている企業は、それだけで安心感やブランド力が生まれます。
部分的な改善ではなく、複数の媒体をまたいで見え方を整えることが、結果として売上や問い合わせにもつながっていきます。
図3:統一されたデザイン
4. 採用やステークホルダーに、企業文化や価値観まで伝えたいから
いまの企業サイトや採用サイトは、単なる会社紹介ではありません。求職者や取引先、パートナーなどに対して、どんな価値観を持ち、どんな姿勢で事業を行っている会社なのかまで伝える役割を担っています。
アイグッズ株式会社は、2025年4月に新卒採用サイトを全面リニューアルし、
“学生が同社の価値観や空気感をよりリアルに感じられるよう、全70ページ超のコンテンツを掲載した”
と発表しています。単なる情報提供ではなく、企業文化や働く社員の想いがダイレクトに伝わる構成を目指したとしています。(出典:アイグッズ株式会社「アイグッズ、新卒採用サイトを70ページ超で刷新」2025年4月1日)
また、株式会社マーキュリーは2025年3月にコーポレートサイトを全面リニューアルし、
“企業活動や社会貢献、事業内容をより効果的に伝えるためにユーザビリティを大幅に向上し、多様な利用者にとってアクセスしやすい情報プラットフォームを構築した”
としています。あわせて、同社が2025年3月1日に20期を迎えるにあたり、新たにPMVVを策定したことも背景として示しています。(出典:株式会社マーキュリー「マーキュリー、コーポレートサイトを全面リニューアル」2025年3月3日)
つまり、サイトは「何をしている会社か」を伝えるだけの場ではなく、
誰に、どんな価値を、どんな姿勢で届けているのか
まで表現する場になっています。採用や広報に力を入れたい企業ほど、デザインの役割はますます大きくなっています。
図4
5. 新しい方針や節目に合わせて、会社の見え方を更新したいから
企業は、CIの策定、ビジョンの再定義、周年、採用強化、新年度などの節目に合わせて、サイトやデザインを見直すことがあります。ここで大切なのは、『時期だから変える』のではなく、会社の現在地に合わせて『外からの見え方を更新する』ということです。
NOKは、
“2024年4月にロゴやタグラインを含むCIを策定し、その流れの中で2025年4月1日にコーポレートサイトを刷新した”
と説明しています。(出典:NOK株式会社、2025年4月1日)
マーキュリーも、
“20期という節目とPMVV策定を背景にサイトをリニューアルした”
としています。(出典:株式会社マーキュリー、2025年3月3日)
こうした実例を見ると、企業がデザインを見直すタイミングは、単なる老朽化対応ではなく、
「これからどう見られたいか」
「何をより強く伝えたいか」
を整理する機会でもあることがわかります。
新年度も、そのきっかけのひとつになりやすいタイミングです。
図5
まとめ
企業がサイトをリニューアルする理由は、見た目を新しくするためだけではありません。
実例を見ても、そこには
強みや事業内容を分かりやすく伝えるため
必要な情報にたどり着きやすくするため
ブランドの印象を統一するため
採用や広報で価値観まで届けるため
新しい方針や節目に合わせて企業の見え方を更新するため
といった、明確な目的があります。
デザインは、単なる装飾ではなく、企業価値を伝えるための重要な設計です。Webサイトだけでなく、会社案内、営業資料、採用ページ、SNSなども含めて全体の見え方を整えることで、伝わり方や信頼感、そして問い合わせの質まで変わる可能性があります。
TEMPRONTでは、Webサイト、グラフィック、ブランディングを横断しながら、企業やサービスの魅力を整理し、伝わる形に落とし込むデザインをご提案しています。事業の見せ方に課題を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
TEMPRONTについて
数多くあるデザイン会社の中から「どこに頼むか」を検討されている方に向けて、TEMPRONTの強みを簡単にご紹介します。
TEMPRONTは、スピード・クオリティ・予算といったご要望のバランスに柔軟に対応しながら、幅広いデザイン表現でビジネスの課題解決をお手伝いしています。
要望にあわせた柔軟な対応
デザインのご相談と言っても、状況や優先順位はお客様によってさまざまです。
・「とにかく短納期で形にしたい」
・「時間をかけてでもクオリティを追求したい」
・「まずは限られた予算の中でベストな提案をしてほしい」
TEMPRONTでは、こうした**「スピード重視」「質重視」「予算重視」**といった軸を最初に丁寧にヒアリングし、
プロジェクトごとに最適な進め方や制作ボリュームをご提案します。
・スケジュールに余裕がない場合は、優先度の高い成果物から段階的に制作する
・クオリティを高めたい場合は、コンセプト設計や企画段階に時間をかけてブラッシュアップする
・予算が限られている場合は、効果の出やすいポイントに投資を集中する
といった形で、**「決まったパッケージに当てはめる」のではなく、「目的と制約にあわせて組み立てる」**のがTEMPRONTのスタイルです。
デザインの幅が豊富
TEMPRONTのもう一つの強みが、デザインの表現・テイストの幅が広いことです。
・シンプルでミニマルなデザイン
・ポップで親しみやすいデザイン
・信頼感・高級感を重視したデザイン
・スタートアップらしい先進的なトーン …など
目指したいブランドイメージやターゲットに応じて、
「らしさ」が伝わるトーン&マナーを一緒に整理しながら、最適なビジュアルを設計していきます。
「こういう雰囲気にしたいけれど、具体的な言葉にできない」という段階でも大丈夫です。
参考イメージや好きなテイストを共有いただきながら、言語化とビジュアル化の両面でサポートします。
コミュニケーションへのこだわり
TEMPRONTでは、初めてデザイン会社に依頼されるお客様にも安心していただけるよう、
専門用語をできるだけ使わずに、進行や費用の内訳を分かりやすくご説明することを心がけています。
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・うまく言語化できないけれど、頭の中にイメージはある
といった状態からでも、ヒアリングを通じて一緒に整理していきます。
「こんなこと聞いても大丈夫かな?」という遠慮は不要です。
相談しやすさ・質問しやすさも、プロジェクトを円滑に進めるための大事な要素だと考えています。
長期的なパートナーとしてのスタンス
TEMPRONTは、一度きりの制作で終わるのではなく、
「つくった後」にどう活かしていくかまで含めて伴走することを大切にしています。
・制作後の改善提案や、必要に応じた追加クリエイティブのご相談
・運用状況や反応を踏まえたデザインのアップデート
・中長期のブランド戦略を見据えたトーン&マナーの整理
など、プロジェクト終了後も気軽にご相談いただける関係性を目指しています。
中長期でブランドを育てていきたい企業様にとって、「外注先」ではなく「パートナー」として並走できることがTEMPRONTの目指す姿です。
